2016年11月25日金曜日

闇金の口座を凍結してお金を取り戻す方法

振り込み詐欺救済法に基づいた被害回復分配金の支払い手続をすれば支払ったお金が戻ってくる場合があります

出資法の上限金利(年率20%)を越える金利を取って貸し付けを行う闇金融へは、利息だけでなく元金も返済する必要はありません。

また、返済し続けていたお金に関しても、不当利得であるため、返還を要求することが出来ます。

しかし、相手は闇金であるため、素直に返還に応じることはほとんどありません。

また、最近の闇金は携帯電話だけでやり取りをするため、住所や行方が分からない場合も少なくありません。


闇金へ支払ったお金を取り戻すには、「振り込み詐欺救済法」に基づいた「被害回復分配金の支払い手続」を行うことが効果的です。

振り込め詐欺救済法とは、預金口座等への振込みを利用して行われた詐欺等の犯罪行為により被害を受けた人の財産的被害を迅速に回復することを目的としています。

対象となる犯罪行為としては、オレオレ詐欺架空請求詐欺融資保証金詐欺還付金等詐欺のほか、ヤミ金融未公開株式購入等の詐欺等が該当します。


上記の犯罪被害に遭った方は、詐欺救済法に定める手続きを取ることで、振込先の銀行口座を凍結させて、銀行口座に入金されているお金を取り戻すことが出来ます。


この口座凍結の手続きは、まず、自分が振り込みをした口座が闇金のものかどうか確認をする必要があります。

そして、銀行に口座凍結を申請することで、実際に闇金が振り込みに利用している銀行口座を凍結させることが出来ます。


闇金の口座が凍結されているかを確認する

被害回復分配金の支払い手続を行うためには、闇金の口座が凍結されているか実際に確認する必要があります。

そのため、自分が闇金に振り込んだ銀行口座が、既に凍結されているのか確認しなくてはいけません。

銀行口座の凍結を確認するには、預金保険機構のサイト内の検索ページで、検索内容をフォームに入力して検索をする必要があります。

検索の結果、該当する口座が見つからない場合は、振込先の金融機関へ問い合わせてください。


闇金の口座を凍結させるには

闇金が利用している銀行口座を凍結させるためには、弁護士、司法書士に依頼をして、書類を作成してもらう必要があります。

その書類の正式名称は「振り込め詐欺等不正請求口座情報提供及び要請書」と言います。

この要請書を、対象となる銀行や警察署に送付することで口座凍結の手続きは完了します。

「振り込め詐欺等不正請求口座情報提供及び要請書」には、凍結したい銀行口座の「金融機関名」「支店名」「名義人」「口座番号」などの記入欄があるので、それらの項目に必要事項を記入します。

この「振り込め詐欺等不正請求口座情報提供及び要請書」のフォーマットは、弁護士会や司法書士会に所属する弁護士、司法書士であれば必ず持っているはずです。


もちろん、弁護士、司法書士ではない一般の人が、口座凍結をすることは可能ですが、直接、金融機関に連絡をして、口座凍結の申請書を送付してもらう必要があります。

銀行によっては、凍結する闇金の利用口座を正しく証明するための資料の添付を求められる場合があります。

そのため、迅速、正確に闇金の口座を凍結するためには、金融機関の対応や内情に詳しい弁護士や司法書士などの専門家の力を得ることが効率的だと言えます。

また、弁護士、司法書士であれば、闇金へ支払ったお金の返還請求に関しても、適切な対応をしてもらうことが出来ます。



2016年11月11日金曜日

ヤミ金から借りたお金を踏み倒して逃げるとどうなるのか?



闇金から逃げると…

闇金の貸付は違法貸し付けなので、契約自体が無効であるため返済義務はありません。
裁判所の判例においても、返済不要と下された事例は枚挙に暇がありません。

闇金にお金を借りてしまうと法外な金利を払い続けなければいけないため、返済が困難になることは目に見えています。
場合によっては、闇金に返済するために別のヤミ金から借入れをしてしまい、雪だるま式に借金が膨らむケースも珍しくありません。

返済に行き詰った人が、最終的にとる行動としては、借金を踏み倒すして逃げるのが一般的です。
しかし、闇金は、お金を貸し付けた人が、返済不能に陥り、逃亡することは織り込み済みです。

闇金は貸し付けたお金を返済することに執念を持っているため、あらゆる手段で回収しようと試みます試みます。

闇金は、同業の闇金業者などのネットワークを駆使して、逃亡した借主の居所を探し当てます。
そして、どこまでも追い詰め、返済を強要し、貸し付けたお金を回収しようとします。
当然、取り立ての過程で嫌がらせを始め、暴行や脅迫などの犯罪行為を行います。

闇金は、最終的には、保険金で回収しようと考えているため、一度、ヤミ金を利用した人間は骨の髄までしゃぶり尽くそうとします。

闇金へは返済不要

闇金は、違法業者であるため、元金・利息共に返済する必要はありません。
貸金業者が守らなければいけない金利は、出資法により定められています。
出資法の上限金利は最大20%(貸金業者以外の場合は109.5%)と定められており、この金利に違反した場合は、刑事罰の対象となります。

闇金は、トサンやトゴといった出資法の上限金利を遙かに越える超高金利を取っています。
闇金の貸付は、始めから暴利をむさぼるために設定した高金利であるため、その貸付は不法原因給付に該当します。

この不法原因給付に該当する貸し付けは、公序良俗に反する不正な給付であるため、闇金は返還請求をすることが出来ません。

ただし、闇金から借りたお金は返さなくても良いという判例を悪用し、始めから踏み倒すことを目的に闇金から借入れをした場合は詐欺罪に問われる可能性があるため注意しましょう。

そして、闇金には返済しなくても法的に問題ないといっても、返済をせずに無視をしていると、取り立てや嫌がらせをうけることは確実です。

闇金への返済に困ったら、そのまま放置せずに、弁護士・司法書士や警察に相談して適切な処置を受けるようにして下さい。


2016年11月1日火曜日

闇金の金利

闇金の金利

闇金の金利は、以前であればトイチ(10日で1割)が一般的でしたが、現在では週2割(7日で2割)や、トサン(10日で3割)・トゴ(10日で5割)での金利が多いと言われています。

トイチの場合、10万円借りると10日後に1万円の利息が発生することになります。

トサンの場合は、10日後に3万円の利息が発生し、トゴの場合は、10日後に5万円の利息が発生します。


10万円を借りて1年間利息だけを払い続けた場合、利息の合計は次のようになります。


年利18% 1.8万円
年利20%2万円
トイチ(年利365%) 36.5万円
トサン(年利1095%%) 109.5万円
トゴ(年利1825%) 182.5万円

このように、闇金が取る金利は、出資法の上限金利20.0%に比べて、どれ程の高金利であるか分かるはずです。


闇金からお金を借りてしまうと、ありえないほどの異常な高金利なので、返済をしようと思っても利息の増大に追いつくことはありません。

また、闇金は、元金を返済させず、利息分だけを定期的に徴収する「ジャンプ」を強要するため、一向に借金は減ることなく、利息だけを払い続ける状態が続きます。


このような状態に陥ると、資金が尽きて返済不能に陥るのは時間の問題です。

そして、闇金への返済が滞れば、人権を無視した取り立てに遭うことは避けられません。